

こんにちは。『ネクストワンどっとコム』です。
最近、ホームページ制作の案件が増え、写真を撮る機会が増えているため、タンスの肥やしになっていた一眼レフを引っ張り出し写真を撮影しています。
さて、上図の写真ですが、ドチラが正解?写真家的に、セオリー的にドチラが正解なのでしょうか?
今回は、セオリーとか、コンセプトとか、ホームページ制作とかにも関係がある部分、クリエイティブの仕事をされている方にも関係ある部分ではないか?と思い、色々と自分の意見を書いてみたいと思います。
その業界のセオリーや決まり事は存在する
僕も、2007年からインターネットの勉強をしてきており、ライティングスキルなど様々な勉強をしています。
例えば、パソナの法則だったり、アイーダの法則だったり、商品が売れるためのライティングスキルというもののセオリーが存在するのは確かです。
デザインの部分にしても同様で、セオリーに基づいた配色パターンというものも存在します。
僕は、アパレル業界に長くいたのですが、「さし色」「ボーダーオンボーダー」「デニムオンデニム」など、セオリーとしては「よろしくない」ものの例も存在します。
一眼レフの場合も、構図など基本的な概念が存在します。
つまり、厳密に言えば、上の2つの写真で「写真家的に言えばどちらが正しいのか?」「ドチラが好ましいのか?」というものは存在するのかもしれません。
でも、僕は「そのような決まりセオリーなど、基本を知っていれば、自分で【破っている】【セオリーと違うことをしているけどコッチの方がいいんだ】と認識してたり思っていれば、どんどん破っていけばいい」と考えています。
コンセプトが明確で「自分発」であれば、ルールやセオリーは考えなくても良いというのが、僕の考えです。
例えば、僕に関して言えば、自分の中で「カッコイイもの」が明確にできていたので、アパレル業界にいたときは、洋服のファッション雑誌などは一度も読んだこともありませんし、洋服屋のセオリーなど全く考えたこともなく、「自分が格好いいと思ったもの」を着て、それなりに評価をもらっていました。
リアルの洋服屋の先輩たちの着方や、自分が影響を受けた映画や雑誌など、ライフスタイルに基づいたファッションが明確に出来ていました。
今の仕事、ホームページ制作にしても同様で、ライティングのセオリーは人並み以上に書籍などを読み勉強をしていますが、では、実際に文章を書くときガチガチに意識しているのか?と言われればそんなことはありません。
先程の色の配色にしても、アパレル業界にいたこと、なおかつデザインなども勉強しなければいけない今の仕事が長いこと等からセオリーは理解し、作る時には調べて調査していますが、だからといって、ホームページを作るときガチガチに配色パターンを意識して色展開をしているのか?と言われればそんなことはありません。
何を伝えたいのか?
コンセプトや伝える部分が大事だと思うんです。
例えば、自分の伝えたいことが「R・I・P・・」であれば、
モハメドアリにフォーカスしている写真の方がいいでしょう。
でも、「今日の練習はキツかった・・いい汗かいた」が伝えたいのであれば
こちらの方がフォーカスしているものが明確だと思います。
セオリー
しかし、適当にやって良いという意味ではありません。
明確なルールとして「2つのフォーカスするモノは、そのジャンルで共通認識として理解されている」というところが大事かなと思うんです。
モハメドアリのポスターは、ボクシングをしていたり、格闘技をしている方は一度は見ているくらい有名なものです。
初めて世界チャンピオンになった時の写真です。このポスターは余りにも有名です。
ですから、ぼやけていても、「モハメドアリのポスター」であることがわかります。
そして、グローブも同様で、このメーカーであれば、キックボクシングやボクシングをしている方、格闘技が好きな方であれば「共通で知っているメーカー」です。
ですので、グローブにフォーカスが当たっても、それなりに格好がつきます。
ちなみに、僕が38歳のときに初めてボクシンググローブを購入したのはAmazonで、安いものだったのですが、それの場合、そのグローブにフォーカスするのは若干シマリが悪いです。カッコつかないです。
グローブも、ポスターも、それぞれフォーカスが当たっても「共通認識として理解されているモノ」だから絵になる。
これが重要なポイント。
あとはフォーカスする所を「自分が何を伝えるか」で決めればいいのです。
写真に構図やセオリーがあるとしても、「自分が何を伝えたいか」で自分のルールで決めて良いと僕は思います。人のルールに合わせたり、人の目を気にして点数をもらっても意味がないかなと。
自分が無く、人の真似をして本質を分かってない
グローブの例は分かりやすいですけど、実際、こういった事してるケースって多々あるんですよね。
僕もそうならないように注意してます^^;
◯◯さんが言っていたから、みたいな感じで、自己がなく、右に倣えの人って、例えば上の様な写真が評価されているとか、みんながしているからみたいな感じで
こんな事しちゃってるケースはよくあるんですよね。
グローブのメーカーがミソになっている、みたいな、そういった本質を理解せず、構図だけ真似するわけです。
そういう明確ではない「暗黙のルール」「暗黙のセオリー」を理解して「(あえて)セオリーを外すのか?」の部分が大事だと思います。
洋服だと、最新雑誌、トレンドを勉強しまくってる「雑誌くん」でもカッコ悪い人はカッコ悪いし、デニムオンデニム、ボーダーオンボーダー、差し色メインでも、サイジング、選ぶブランド、ライフスタイルと紐付いていてカッコいい人がいるのと同じです。
守・破・離|セオリーを知っているから「離」もサマになる
守・破・離と言う言葉があります。
修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのである。
つまり、基本ができていない状態で、自分勝手にやってもダメです。僕の場合、webに関しては2007年より、本やセミナーなど、基本を学び、それを落とし込んでいるワケです。
つまり、「守」が出来ているからこそ、遊ぶ事ができ、個性を反映することができるのです。
それが分からないと、本当にダメなんですよね。
例えば、「今日の練習は暑かった」という文言で、それを伝えたいのであれば
やはり、上のように温度計にフォーカスが当たっているべきです。
伝えたいことが「今日は暑かった」なのに、上のようにフォーカスをグローブに当てるのは「分かってない」としか言えません^^;
ホームページ制作にしても、ライティングにしても、例えば、自分の好きな趣味にしても、この守・破・離という考えは凄く重要な要素だと思っています。
徹底的に基本を勉強し、できるだけそれを実現しようとして日々努力していれば、ある地点を過ぎたところから、「これの方がいいんじゃね?」みたいな感じで分かるときがきます。
皆さんも自分が好きなこと、こだわっていることをビジネスにされているのであれば、基本や、その業界のセオリーは勉強熱心な方であれば知っていると思います。
いつまでも、そのセオリーにこだわっていたり、業界のしきたりを破ることができない…みたいなことで、自分の才能や個性をなくしている可能性もあるのではないか?と思います。
「自分が明確に伝えたいこと」「自分が明確にやりたいこと」「自分が良いと思ったこと」は、人の目を気にせずにどんどんやっていくべきだと僕は思っています。
この写真みたいに、「ドチラが正しいのだろう?」「こっちの方はおかしいのではないだろうか?」みたいな「他人の目が主体」の評価ではなく、「自分がこれを伝えるんだ!」みたいな「自分発」のモノがあるのは大事だと思います。そしてそれをするには「基本」「本質」を知っている必要がある。
そして、自分が伝えたいものに関しては、興味を持ってどんどん深堀していく。そうすることで守・破・離の「守」がモノになるのです。
自分が努力も勉強もしていなくて、「離」の状態ばかり打ち出しても、「コイツ全然わかってねーなー」ってコトに成りかねません。
僕はそのような緊張感を常に持ちながら、まずは徹底的に基本だったりセオリーを学ぶことを意識しています。
そして、ある程度自分の中で腑に落とすことができれば、あとは自分の経験値、自分のセンスを信じて、「自分が伝えたいこと」を発信しています。
食べ物の好み、異性の好み、洋服の好み、髪型の好みは十人十色なので、「人の評価」が軸になると自分自身がブレブレになるので、やはり自分自身を勉強して高めていくのが一番かなと思います。
まずは守をやってみる
僕が、WP(ワードプレス)のテンプレートを提供しているのは、このような意味合いもあります。
ウワベだけ真似てみたり、大事なことをよくわかっていないのに適当にやってみたりしても、結局は遠回りになったりすることがほとんどです。
まずは、テンプレート(テーマ)で慣れてみる。
守・破・離の基本の守の部分を正しくやっていれば、やがて知識が増えてきて、自分のやりたいことが明確になってきます。
知れば知るほど人間はどんどん知識が増えてきます。
人と違うことをしたい、クリエイティブなことをしたいという人であればあるほど、まずは徹底的に基本を学ぶことが重要ではないかなと思います。